PCSJ / IMPS 2014 特別講演のご案内

PCSJ/IMPS合同特別企画@11/12(水), 14:20-15:50

講師
Prof. Antonio Ortega(University of Southern California)
田中 雄一 先生(東京農工大)
講演内容
  This talk presents fundamentals and recent results on graph signal processing (GSP). First we give an introduction of GSP and review design methods for graph filter banks. Then we present our recent work on graph sampling and discuss its application to semi-supervised learning.
講師略歴
  Antonio Ortega
Antonio Ortega received the Telecommunications Engineering degree from the Universidad Politecnica de Madrid, Madrid, Spain in 1989 and the Ph.D. in Electrical Engineering from Columbia University, New York, NY in 1994. In 1994 he joined the Electrical Engineering department at the University of Southern California (USC), where he is currently a Professor and where he has served as Associate Chair. He is a Fellow of the IEEE since 2007, and a member of ACM and APSIPA. He has served as associate editor for several IEEE journals, was chair of the Image and Multidimensional Signal Processing (IMDSP) technical committee, a member of the Board of Governors of the IEEE Signal Processing Society (2002) and technical program co-chair of ICIP 2008 and PCS 2013. He is the inaugural Editor-in-Chief of the APSIPA Transactions on Signal and Information Processing, launched by APSIPA and Cambridge University Press in 2012. He has received several paper awards, including most recently at ICIP 2011 and Globecom 2012, and was a plenary speaker at ICIP 2013. His recent research work is focusing on distributed compression, multiview coding, error tolerant compression, wavelet-based signal analysis, information representation in wireless sensor networks and graph signal processing. Close to 40 PhD students have completed their PhD thesis under his supervision at USC and his work has led to over 300 publications in international conferences and journals, as well as several patents.

 田中 雄一
2003慶大理工学部電子工学科卒.2007同大大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻博士課程了.博士(工学). 2005慶大COE情報・電気・電子分野研究員.2007日本学術振興会特別研究員.同慶大グローバルCOE情報・電気・電子分野研究員. 2008宇都宮大大学院工学研究科助教.2012東京農工大大学院工学研究院准教授.2006・2007-2008 カリフォルニア大サンディエゴ校訪問研究員. ディジタル信号処理,特にグラフ信号処理,ウェーブレット・フィルタバンク,画像符号化の研究に従事. 2012-2014電子情報通信学会誌編集委員,2013-同会和文論文誌A・英文論文誌A編集委員.2010丹羽保次郎記念論文賞, 2011電気通信普及財団賞テレコムシステム技術賞奨励賞受賞.
プレゼン資料
第1講イントロダクション(Ortega)pdfはこちら
第2講応用事例1(田中)pdfはこちら
第3講応用事例2(Ortega)pdfはこちら

PCSJ特別講演@11/13(木), 09:00-10:00

講師
河村 圭 氏(株式会社KDDI研究所)
講演内容
  次世代動画像符号化方式HEVCの各種拡張方式の規格化作業が2014年7月に完了した.HEVC Version 1の規格化作業完了は2013年1月だったが,その約1年半後にはFormat Range Extensions (RExt),Scalable Extensions(SHVC),Multiview Extensions (MV-HEVC)の3種類の拡張が完了したことになる.それぞれAVCに対する主要な拡張であるFRExt,MVC,SVCに相当するが,それらが短期間のうちに審議された.また,これらAVC拡張方式の市場利用状況を反映して,HEVC拡張方式の標準化動向が決められていった.本講演では,HEVC拡張方式の審議経緯と技術概要を解説する.
講師略歴
  河村 圭
2004年,早稲田大学理工学部電子・情報通信学科卒業.2005年,同大学大学院国際情報通信研究科修士課程修了.2010年,同大学大学院国際情報通信研究科博士課程修了.同年,KDDI(株)入社.現在,(株)KDDI研究所超臨場感通信グループ研究主査.主に,動画像符号化方式の研究・開発および国際標準化に従事.博士(国際情報通信学).

IMPS特別講演@11/13(木), 16:30-17:30

講師
石川 正俊 先生(東京大学)
講演内容
  近年のCMOSイメージャーの進歩は、空間分解能の向上とともに、感度やフレームレートの向上も見逃せない.スマートフォンで用いられているイメージャーのフレームレートも、今や240fpsのものが市販されている.また、回路を積層可能な裏面照射型CMOSイメージャーデバイスも発表され、筆者が旧来より主張してきた処理回路一体型のイメージャー+高速画像処理が実現される日も近いと感じている.
本講演では、タスクの並列分解やダイナミクス整合等の基本設計思想並びに高速画像処理の処理アーキテクチャを示すとともに、広がる応用分野として、高速ジェスチャーUIを用いた3D映像や空中映像等の制御、トラッキング等の撮像制御を用いた映像取得やダイナミックプロジェクションマッピング、高速道路の壁面検査や部品の外形検査等のFA・高速検査、高速書籍電子化、顕微鏡像の制御を用いたバイオ・医療応用、高速ロボットアーム及びハンドを用いたバッティング、キャッチング、柔軟体ハンドリング、高速走行ロボット、自動車・交通、セキュリティ等への応用例について、ビデオを用いてその現状を紹介する.
講師略歴
  石川 正俊
1979年に東京大学大学院工学系研究科計数工学専門課程の修士修了後, 通商産業省工業技術院製品科学研究所を経て, 1989年東京大学工学部計数工学科助教授に就任.その後, 同大学情報理工学系研究科システム情報学専攻教授を経て, 現在, 同研究科創造情報学専攻教授.この間, 2002年より2006年まで, 東京大学総長特任補佐, 副学長, 理事・副学長を歴任.センサフュージョン, 超並列・超高速ビジョン, 超高速ロボット, ビジュアルフィードバック, ダイナミックイメージコントロール, メタパーセプション等の研究に従事.2011年紫綬褒章受章.

ナイトセッション:スポーツビジョン@11/13(木), 19:00-21:00

スポーツ映像における運動・戦術解析と中継映像制作
小沢 愼治 先生(慶応義塾大学)
講演内容
  競技スポーツの分野では,フォーム解析,戦術解析が必要とされている.古くは目視および,録画映像を利用していたが,近年では画像解析技術が盛んに利用されている.スポーツ界では2016年,2020年のオリンピックを目指してJOCスポーツアカデミー事業が味の素トレーニングセンターなどで選手だけでなくコーチの育成事業などが実施されている.その中にスポーツ情報・医・科学連携事業があり画像情報処理を含む情報技術を利用して戦術解析やけが防止のためのフォーム解析などが行われている.映像制作の面からは,スポーツ中継放送における新しい見せ方が,放送関係だけでなくスポーツ関係者からも期待されている.画像処理の分野では移動物体の追跡技術の研究が行われており,戦術解析の基礎として選手またはボールの軌跡の抽出に利用されている.また,人体モデルに基づいた動作解析によりフォームの解析が行われている.また戦術解析においては競技のルール,戦術を反映した処理プログラムが作成される.本セッションでは戦術解析と中継映像制作のために行ったいくつかの事例を述べる.
講師略歴
  小沢 愼治
1974年慶應義塾大学大学院博士課程電気工学専攻修了,1970年から慶應義塾大学工学部電気工学科助手,同助教授を経て1988年同教授,1996年同理工学部情報工学科教授.2007年愛知工科大学工学部情報メディア学科教授.1984~85年メリーランド大学訪問助教授,1986~1998年中部大学非常勤講師,2002~2007年東北公益文科大学非常勤講師.その間,電気学会道路交通技術委員会委員長,日本自動認識協会理事,映像情報メディア学会会長などを歴任.2011年NHK放送文化賞受賞.動画像からの移動物体の追跡,特に道路画像の解析,サッカー,テニスなどスポーツシーンの解析などの研究に従事.
スポーツのための画像センシングと映像生成
斎藤 英雄 先生(慶応義塾大学)
講演内容
  スポーツのために画像技術が利用されることが非常に盛んになってきた.スポーツ競技者がその技術向上や試合の戦略を検討することを目的したものや,特にスポーツ放送等においてスポーツの様子をより理解しやすく見せることを目的にしたものなど,多くの応用例が報告されている.本セッションでは,このような目的に利用される画像技術の技術的側面から,画像センシングと映像生成技術を取り上げ,近年,我々の研究室で行っている事例を中心に紹介する.
講師略歴
  斎藤 英雄
1992年慶大院理工学研究科電気工学専攻博士課程修了.同年慶大助手.その後専任講師,助教授を経て,2006年慶大理工情報工学科教授. この間,1997年-1999年まで,学術振興会海外特別研究員として、米国カーネギーメロン大学ロボティクス研究所に滞在し,主にVirtualized Realityの研究に従事.2000年-2003年,JSTさきがけ研究「情報と知」領域研究員兼務.2006年-2012年,JST CREST研究代表者.現在,主としてコンピュータビジョンとそのVR応用に関する研究等に従事.博士(工学).
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